自分史を書こうと思ったきっかけは、呼吸不全になって体の自由が効かなくなり、明日とも分からぬ命の中で、何か生きてきた証を残したい、という気持と、この機会に、これまでの人生を振り返ってみようという気持になったからでした。 記憶を辿っているうちに、忘れていた様々な出来事が甦ってきて、五十年という歳月の長さをしみじみと感じさせられました。 二度の離婚は大きな出来事でしたが、それよりも、相次いでの肉親の死は、もっと大きな出来事であり悲しみでもありました。又、次から次にやってきた病も私を苦しめました。 自分史を書き終え思った事は、今日まで乗り越えてこれたのは、これまでの様々な苦難が、私を強い精神力の持ち主にしてくれたからなのだという事でした。 五十七歳を節目として、自分史を残すことが出来、安堵の気持一杯です。
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この書籍は2011年10月11日(火)に登録されました。