私は平成13年11月21日に懲役2年、執行猶予4年という不名誉な判決を受けました。このとき私は、この4年間を自分に与えられた試練の時と受けとめ、今まで歩んできた道を反省する機会にしたいと考えました。そして、それまであまり関心がなかった「読書」に埋没いたしました。その読書をする傍ら、自分が辿ってきたことを思いつくままに書き留めていくことにしました。書き出せば、どうしても「野球」ひとすじであった頃のことが思い浮んできました。幼い頃から憧れた「野球」甲子園で準優勝した感動の「野球」のことでした。そして政治を志し、多くの方に支援されながら責務を全うすることができなかったことを深く反省する言葉でした。<BR>原稿用紙400枚になったとき、親しい人から出版するとよいと勧められ、私自身「お詫び」の行脚をしたいと強く思いつづけていましたが、それ以上に「自分史」を出版して、自分の願い、実行してきたことの真価を市民に問いかけることの方が大切ではないのかと説かれました。私は今、この「直球勝負」を出版することを決断してよかったと思っています。そして半田市の発展を願って思い切り頑張ったあの頃の熱情を、この本の出版によって再び呼び戻すことができ、心からうれしく思います。<BR>尚、本書を出版してから、多くの方から読後の感想やら、励ましのお便りを頂きました。なかでも視覚障害者に対して、ボランタリー活動をしている方から、点字訳してよいか?との問い合せを受けました。私の直球勝負は「点字本」としても、新しい息吹を始めると思うと、楽しくてなりません。
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この書籍は2009年10月19日(月)に登録されました。